「村上春樹さんから学ぶ経営」シリーズ

当社執行役員・村田 朋博が連載する「村上春樹から学ぶ経営」シリーズ。2001年に「第14回日経アナリストランキング1位(半導体、電子部品)」となった村田が世の中の経営に対して、独自の切り口で議論する。

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1.作品に潜む成功へのヒント

作品に潜む成功へのヒント

当社のネットメディア立ち上げにあたり、できれば面白いことを書きたいと考えました。筆者の出自はハイテク産業の調査であり、ハイテク産業に関するあれこれを書くことが期待されていることでしょう。ただ、それではつまらない。なにせ私の著作の一つは『経営危機には給料を増やす ~ 世界一位企業をつくった天邪鬼経営』(日本経済新聞出版)。もちろん、時にはハイテクさんに関することも書くとして、変わった切り口で経営を議論していきたいと考えました。
①作品に潜む成功へのヒント

2.「差異化について」

「差異化について」

今回のテーマは、「差異化」です。まずは次の一文をお読みください。
②作品に潜む成功へのヒント(差異化について)

3.「創造する人間はエゴイスティックにならざるを得ない」

「創造する人間はエゴイスティックにならざるを得ない」

前回に続き今回のテーマも「差異化」「天邪鬼」「人と違う」です。
③「創造する人間はエゴイスティックにならざるを得ない」

4.「危機と指導者」

危機と指導者

「村上春樹さんに学ぶ経営」の第4回。昨今のコロナ禍が拡がる状況を反映し、まずは以下の図表をご覧いただきたいと思います。
④「危機と指導者」

5.「君から港が見えるんなら、港から君も見える」

風の歌を聴け

今回は、「差異化」について深堀りしていく予定でした。が、その章は後回しにしまして、第4回「危機と指導者」で言及した「心」(そして利益)について、もう一度取り上げてみたいと思います。
⑤「君から港が見えるんなら、港から君も見える」

6.「靴箱の中で生きればいいわ」

「靴箱の中で生きればいいわ」

通勤にかかる時間。2時間/日×250日/年×40年間=2万時間。死ぬ時に後悔すること間違いないでしょう。2万時間の効率化は極めて有意義だと思います。同時に、「人を見たらウイルスと思え」といった極端な文言が見られたほど、人と人との距離をとることが推奨される社会。しかし、そこに潜む危険について考えてみたいと思います。
⑥「靴箱の中で生きればいいわ」

7.「僕より腕のたつやつはけっこういるけれど…」

僕より腕のたつやつはけっこういるけれど、僕より耳の鋭いやつはいない

今回は「ニッチ」について考えます。一般に「ニッチ」は「すきま」という意味で使用されることが多いのですが、本来ははるかに深遠な意味を持つ言葉です。
⑦「僕より腕のたつやつはけっこういるけれど…」

8.「退屈でないものにはすぐに飽きる」

退屈でないものにはすぐに飽きる

前回に引き続き「ニッチ」について書きます。ニッチ=ある生物(企業、人)だけに許された場所、生物学的地位=はとても重要な概念であると考えているためです。
⑧「退屈でないものにはすぐに飽きる」

9.「どや、兄ちゃん、よかったやろ?クーっとくるやろ?」

「どや、兄ちゃん、よかったやろ?クーっとくるやろ?」

過去2回、「ニッチ」とは「すきま」ではなく、はるかに深い概念であることを見てきました。では、どんな状態になると真の「ニッチ企業」になったといえるのでしょうか?
⑨「どや、兄ちゃん、よかったやろ?クーっとくるやろ?」

10.「王が死ねば、王国は崩壊する。」

「王が死ねば、王国は崩壊する。」

産業用ロボットの世界大手「ファナック」の実質的な創業者 稲葉清右衛門氏が逝去された。年初のローム創業者 佐藤研一郎氏に続く、偉大な経営者の永眠である。
⑩「王が死ねば、王国は崩壊する。」

11.「最も簡単な言葉で最も難解な道理を表現する」

「最も簡単な言葉で最も難解な道理を表現する」

世界は複雑に見えます。しかしながら、真理は覆い隠されているだけで実は単純なのかもしれません。複雑にみえる物事を解きほぐし、真理を見出す力。優れた経営者は持っています。一方で、偉大な経営者が難解な経営学用語を使っているのを筆者は聞いたことがありません。
⑪「最も簡単な言葉で最も難解な道理を表現する」

12.「生涯のどれくらいの時間が、奪われ消えていくのだろう」

「生涯のどれくらいの時間が、奪われ消えていくのだろう」

今回は「創造的休暇」を手掛かりに、日々の仕事から時に離れてゆっくりと考えることの意義についてです。
⑫「生涯のどれくらいの時間が、奪われ消えていくのだろう」

13.「あれは努力じゃなくてただの労働だ」

「あれは努力じゃなくてただの労働だ」

前回(「⑫生涯のどれくらいの時間が、奪われ消えていくのだろう」)では、時にはまとまった時間を用意し、深い思考をすることの意義について書きました。そのためには日々の業務を効率的にしなくてはいけません。
⑬「あれは努力じゃなくてただの労働だ」

14.「世界のしくみに対して最終的な痛みを負っていない」

「世界のしくみに対して最終的な痛みを負っていない」

ネットの普及もあって最近は百家争鳴、様々な議論があふれています。民主的で自由な議論は素晴らしいことですが、その裏返しとして責任を伴わない意見が多くなります。為政者・経営者にとって「最終的な痛みを負わない」誘惑に負けず、論理的・長期的判断が重要だと感じます。
⑭「世界のしくみに対して最終的な痛みを負っていない」

15.「おいキズキ、ここはひどい世界だよ」

「おいキズキ、ここはひどい世界だよ」

わずか60年間で世界有数のハイテク企業になった東京エレクトロン。元社長の東哲郎氏による「私の履歴書」(日本経済新聞)。毎朝の楽しみでした。(手法でなく)考え方に関する記述が多いことに気づき、優秀な経営者とはやはりそうなのだ、と改めて勉強させられました。同時に、学生運動に参加し、大学に戻るまでの苦悩を重く読みました。
⑮「おいキズキ、ここはひどい世界だよ」

16.「文章はいい、論旨も明確、だがテーマがない」

「文章はいい、論旨も明確、だがテーマがない」

前回のテーマは「変えてはならないことがある」でした。そこで今回は、本田宗一郎氏――「社の連中に技術的な話をしたことがない。話すことは、みな技術の基礎になっている思想についてである」「技術はテンポが早く、すぐ陳腐化してしまう。技術はあくまでも末端のことであり、思想こそ技術を生む母体だ」(『起業家の本質』プレジデント社)――のようなお話です。
⑯「文章はいい、論旨も明確、だがテーマがない」

17.「我々はいまのところそれを欠いている。決定的に欠いている。」

「我々はいまのところそれを欠いている。決定的に欠いている。」

東京オリンピックまであと一か月を切りました。世界最高の才能が競う場を賛否両論で迎えるのは悲しいことでありますが、開催する以上は、終わった時に「さすが日本だ」といわれるようことを期待しています。いずれにせよ日本が注目される夏。日本及び日本企業について複数回お届けします。
⑰「我々はいまのところそれを欠いている。決定的に欠いている。」

18.「経済にいささか問題があるんじゃないか」

「経済にいささか問題があるんじゃないか」

オリンピックが始まります。かつて日本のお家芸だった男子マラソンでは、アフリカ勢に押され、栄光は過去のものになりました。さて、経済では日本の台頭に苦しんだ米国は、正面から争うのではなく「競争の場」を変えることで復活しました。今度は日本がそれをやる番です。
⑱「経済にいささか問題があるんじゃないか」

19.「ヘンケルの製品、一生ものです」

「ヘンケルの製品、一生ものです」

「成熟国家」となった日本が提供できる価値は、安心、安全、信用、正確、誠実などです。「高いけれど良い」ものを作る。それでも売れる「ブランド力」「暖簾の力」こそが、日本国、日本企業が依って立つべき方針と言えます。ところが日本企業は過去20年間、「安さ」を強調してきました。成熟国家が競争に打ち勝つために、提供できる価値は安さではないでしょう。
⑲「ヘンケルの製品、一生ものです」

20.「おじさんは石とだって話ができるじゃないか」

「おじさんは石とだって話ができるじゃないか」

五輪に関するネット上の匿名での投稿(すなわち本音)をみると高評価が多く、無事に終わって本当に良かったと思います。ゆくゆくは二つの五輪(オリンピックとパラリンピック)の統合と、差別をなくした上で「WeThe15」ではなく「WeThe100」(弱みが全くない人など存在しません)の実現を期待したいところです。
⑳「おじさんは石とだって話ができるじゃないか」

21.「世界中の虎が融けてバターになる」

「世界中の虎が融けてバターになる」

おかげさまをもちまして「村上春樹さんから学ぶ経営」のコーナーも連載20回目を超えることができました。温かい激励をいただくことが増え、厚く御礼申し上げます。今回は難しいことから離れ、――タイミングよく海外の方による面白い考察を発見したこともあり――、村上春樹さんの魅力について書きます。
㉑「世界中の虎が融けてバターになる」

22.「デュラム・セモリナ。イタリアの平野に育った黄金色の麦。」

「デュラム・セモリナ。イタリアの平野に育った黄金色の麦。」

少し前の記事⑲「ヘンケルの製品、一生ものです」で、成熟した国家となった日本は「効率」よりも「高いけれど良い」を目指すべきと書きました。そこで大事になるのは、一言で言えば「暖簾」、つまりブランドです。
㉒「デュラム・セモリナ。イタリアの平野に育った黄金色の麦。」

23.「耳作り部門の女の子に恋をして」

「耳作り部門の女の子に恋をして」

前回、「Gucci、Louis Vittonよりも驚かされたイタリア企業がある」と書きました。その企業「Brunello Cucinelli」(ブルネロ・クチネリ社)を紹介しつつ、暖簾を裏打ちする哲学に関して。
㉓「耳作り部門の女の子に恋をして」

番外編1.「常識を疑え:宇宙は無重力?」

「常識を疑え:宇宙は無重力?」

今回は、村上春樹さんから少し離れます。番外編のテーマは「常識を疑え」。連載「村上春樹さんから学ぶ経営」は今後も継続させていただきたく思いますが、気分転換としてお楽しみください。
番外①「常識を疑え:宇宙は無重力?」

24.「常に卵の側に立つ」

「常に卵の側に立つ」

21世紀にもなって「防空壕」「義勇兵」「市街戦」「戦争難民」などという言葉を聞くことになるとは、予想をしていませんでした。暗澹たる思いの日々です。
㉔「常に卵の側に立つ」

番外編2.「常識を疑え」:人口減少と「良いご先祖様」

「常識を疑え」:人口減少と「良いご先祖様」

前回「番外①」では、宇宙は有重力であることを一例として、常識を疑ってみることの重要性を書きました。そこで、今回は世界の人口について考えてみたいと思います。
番外②「常識を疑え」:人口減少と「良いご先祖様」

25.ニッチ再び。大谷選手と「何かを捨てないものには、何もとれない」

ニッチ再び。大谷選手と「何かを捨てないものには、何もとれない」

私が経営の根幹だと考える「ニッチ」(『隙間』の意味ではありません)について、再び論じたいと思います。大谷翔平選手の活躍が常識外であったため、少々長い回となります。それでは今月の文章です。
㉕ニッチ再び。大谷選手と「何かを捨てないものには、何もとれない」

番外編3.危機と指導者~人類最後の人間

番外③危機と指導者~人類最後の人間

この連載の第4回目において、コロナ禍での「危機と指導者」について書きました。そこから2年。人類の手の及ばぬ災害や疫病であればまだあきらめがつきますが、戦争という人の愚かさ故の危機となると悲しみと怒りが行き場を失います。村上さんとは少し離れますが、再度、「危機と指導者」について。
番外③危機と指導者~人類最後の人間

番外編4.美しい話と美しくない話

番外④美しい話と美しくない話

NHKで興味深い番組が始まりました。本連載も過去数回、悲しく暗い内容でしたので、今回はすこし気軽な内容をお届けします。
番外④美しい話と美しくない話

26.「見えている」経営者~ふっとわかるんだ。突然霧が晴れたみたいにわかるんだよ

ねじまき鳥クロニクルより

前号で経営は専門職ではなく人間職であることを書きました。今回は、「見えている」経営者について。少々長いですが、今月の文章です。
㉖「見えている」経営者~ふっとわかるんだ。突然霧が晴れたみたいにわかるんだよ

27.「炭鉱の奥で一生を送ったようなもの」とエルデシュ数

海辺のカフカより

勤務形態を一切問わない新しい制度をつくる企業、毎日出社しないと解雇すると宣言する企業。(正しい・正しくないではなく)企業や経営者の個性が見えて面白いものです。一人で考えることと、人と交わることの意義。それでは、今月の文章です。
㉗「炭鉱の奥で一生を送ったようなもの」とエルデシュ数

28.今とは違う自分に到達する

象工場のハッピーエンドより

今回は「plan」を「dream」に変えましょうという提案です。それでは、今月の文章です。
㉘今とは違う自分に到達する

29.「小さな闇と沈黙の響き」~AI・Chat GPTは代替か、増幅か

映画をめぐる冒険より

Chat GPTに象徴される技術革新は驚きで、穏やかな「ネオ・ラッダイト運動」と呼べる動きもみられます。AIは我々にどんな影響を及ぼすのでしょうか。AIを人間の「代替」ではなく、「増幅」にできるかどうか。本来は10回、100回必要な議題のため、1回では収まりきらず今回と次回の2回に分けて。まずは今月の文章です。
㉙「小さな闇と沈黙の響き」~AI・Chat GPTは代替か、増幅か

30.「新しいゲームの新しいルール」~AI・ChatGPTは代替か、増幅か(続)

映画をめぐる冒険より

前月は、フレーゲ、ラッセル、ヒルベルト、チューリング、ノイマンといったAIの土台を構築した天才を紹介しました。今月もAIと人間についてですが、その前に。

2人の賢人・坂本龍一氏、福岡伸一氏による『音楽と生命』(集英社)を読んで驚きました。前月号で「自動車も冷蔵庫も鳥も虫も風の音もなかったら、この世界はどんな音がするだろう、もはや叶わぬことだけれど」と書きました。同書では「無響室に入った音楽家・思想家ジョン・ケージ氏には二つの音が聞こえた。一つは神経回路の音、もう一つは血が流れる音」とありました。世界の音は自身の音でした。同書では「アルゴリズム思考の危うさ」についても議論されています。ケージ氏は稲盛和夫氏が創設した京都賞を受賞しています。

さて、今月の文章です。引用は先月と同じ『映画をめぐる冒険』(川本三郎氏との共著、講談社)からです。
㉚「新しいゲームの新しいルール」~AI・ChatGPTは代替か、増幅か(続)

31.俯瞰視点で「みんな幸せ」の実現

アフターダークより

久しぶりに『村上春樹さんから学ぶ経営』をお届けします。その前に、『人類の英知』連載について。

先日、国際電気通信連合が「うるう秒」を廃止すると決定しました。かつては天体(地球の自転、公転など)が時間の基準となっていましたが、驚異的に正確な原子時計の開発により立場は逆転し、人間(がつくる時計)が天体を計測できるようになりました。自転や公転には揺らぎがあるため、その調整のために「うるう秒」を挿入していたのです。ただ、うるう秒はITシステム障害の懸念があり、挿入しない決定が下されました。

さて、今月は以下の文章です。
㉛俯瞰視点で「みんな幸せ」の実現

32.「昼間に打ち上げられた花火」と新規事業

東京奇譚集より

『神の子どもたちはみな踊る』(新潮社)は、村上春樹さんが1995年の阪神・淡路大震災に打ちのめされて書いた短編集です。日々明らかになる被害の甚大さに一人の力ではできることが限られますが、偽善と言われようが一人ひとりが少しずつでもできることをし、それらが結集して大きな支援になることを祈願いたします。

シリーズ㉜になります。今回は新規事業について2回に分けてお送りします。それでは今月の文章です。
㉜「昼間に打ち上げられた花火」と新規事業

32-2.「昼間に打ち上げられた花火」と新規事業(2)

「昼間に打ち上げられた花火」と新規事業(2)

先月号に引き続き新規事業についてです。前月号では、新規事業への取り組みは欠かせないこと、新規事業の創出には意識と潜在意識の二つが必要であると書きました。今月は、後者について書きます。

㉜「昼間に打ち上げられた花火」と新規事業(2)

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