フロンティア・マネジメント株式会社より新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。 フロンティア・マネジメント株式会社の代表取締役である大西 正一郎と松岡 真宏が、2023年年頭のご挨拶をさせていただきます。

シェアする
ポストする

「リアルコンサルティングサービスに磨きをかける」 大西正一郎 フロンティア・マネジメント代表取締役

当社は今年で創立17年目に入ります。これもひとえに皆様方のご愛顧の賜物と深謝申し上げます。

昨年は、ロシアのウクライナ侵攻、エネルギーや食料などの資源価格高騰、大幅な円安進行、安全保障問題の重要性の増大、コロナ対策終焉への移行など、様々な経営環境の変化がありました。一方で、DXやカーボンニュートラル、ESG、人権問題、D&Iなどのテーマは、企業として対応するのが当たり前の時代になっています。当社は、この経営環境の大幅な変化をともなう時代において、顧客のみなさまの経営課題に真摯に対応し、その解決を実現するファームとしてより一層磨きをかけていく所存です。

当社グループは今年、昨年開始した投資業務を本格化します。投資先の企業課題の解決を自ら実践し、社会課題の解決につなげていくという思いから進めていくものです。当社のサービスは、戦略をきれいに描くことではなく、顧客企業の戦略の実現を支援し、それにコミットするリアルコンサルティングサービスです。そして、当社グループは投資業務でも培った「経営課題を解決する」という実践経験を顧客のみなさまにご提供するリアルコンサルティングサービスにも生かしていくとともに、顧客のみなさまのニーズに寄り添い、共同投資などで当社グループもリスクを取りながら、企業価値向上を果たしていく所存です。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

「新たな分断のない2023年に」 松岡真宏 フロンティア・マネジメント代表取締役

昨年は戦争や資源で国家間が分断されました。アメリカでは、中絶、銃規制、ESGなどへの賛否で国民間が分断されました。また、企業間の収益格差、個人間の富の格差も拡大しています。2022年は分断が顕在化した年でした。すべての桁が分断可能な偶数だからでしょうか。

1916年、アメリカで映画「イントレランス」が公開されました。直訳すると「不寛容」。同映画は、パリサイ派によるキリストの受難、サン・バルテルミの虐殺など、人の心の狭さによって引き起こされた4つの悲劇を紹介しています。

ESGの粗野な受容は更なる分断を生みかねません。資源国は脱炭素志向が強くありません。ESGに沿ったサプライチェーンは原材料コスト上昇の可能性があります。企業・個人は購買力の有無(アフォーダビリティ)によって、ESGへの取り組みに差が出ます。

ESGが関係するのは、グローバルの資金を必要とする大企業だけではありません。ESGは短期的には原材料や商品のインフレを生むリスクがあります。政府によるサポートは、アフォーダビリティの低い中小企業や低所得層の個人にも必要と思われます。

ESGを推し進めたい政財官、アフォーダビリティの高い企業や個人は、他者に対する教条主義的なESGの働きかけを慎む必要があります。「不寛容」は分断を深めるからです。世論の理性的受容の獲得こそが、最終的にはESG推進につながると考えます。

2023年は、下一桁が「3」と分断不能の奇数です。新たな分断のない年を願います。

コメントを送る

頂いたコメントは管理者のみ確認できます。表示はされませんのでご注意ください。

※メールアドレスをご記入の上送信いただいた方は、当社の利用規約およびプライバシーポリシーに同意したものとみなします。

コメントが送信されました。

関連記事