「渋沢栄一に学ぶ」 大西正一郎 フロンティア・マネジメント代表取締役

今年で、当社は創立15周年を過ぎ16年目に入りますが、これも偏に日頃皆様よりご愛顧いただいた賜物であり、心より御礼を申し上げます。
 
昨年は、コロナのワクチンが浸透し、感染者数も大幅に減少しましたが、まだ油断ができない状況が継続しています。
そのような中、企業を取り巻く経営環境は急速に変化しており、各企業は、DX、カーボンニュートラル、ESG、人権問題、ダイバーシティ等への対応を行わざるを得なくなっています。

当社としては、顧客の皆様方が、そのような環境変化に呼応して行うビジネスモデルの変革を、多彩なサービスをもってご支援できればと思っています。

ところで、昨年はNHKドラマ「青天を衝け」が話題となりました。その主人公で日本の「資本主義の父」と言われる渋沢栄一は、明治維新の頃、諸外国からみて大きく遅れていた日本の産業を発展させるため、産業基盤となるインフラ産業を中心に約500社もの企業の創設に携わりました。

今、日本企業は、大きな経済環境の変化の中で、ビジネスモデルの変革を迫られています。当社としても、渋沢栄一の軌跡を学びながら、中長期的視点で日本の産業の変革をもたらすような企業の支援に携わっていきたいと思っています。

本年もどうぞよろしくお願い致します。

「βアクティビズム」の時代 松岡真宏 フロンティア・マネジメント代表取締役

宇多田ヒカルさんは、2017年の人気バラード『あなた』に、「アクティヴィスト」という語彙を埋め込みました。果たして、日本ではアクティビズムの嵐が吹き荒れました。

5年後の2022年、「βアクティビズム」と呼ばれる新しい嵐が吹き始めています。株式市場の投資家は、伝統的に個社の収益改善を求める運動を展開してきました。

投資理論で個社の投資収益率は「α」と表現されますので、従来の運動は「αアクティビズム」と言えます。

一方、市場全体の投資収益率は「β」と表現されます。

「βアクティビズム」と呼ばれる新しい運動は、ESGの観点から各企業の行動が市場全体にプラスかマイナスかという観点を重視します。気候変動だけでなく、ジェンダーの多様性、所得の不平等解消など、社会課題解決への取り組みが問われます。

今後、βアクティビズムは企業の生死に影響を与えます。その経路は、投資家による資本の流れだけではありません。βアクティビズムに支持されない企業には、労働者も取引先も流れていきません。

資本、労働、商品サービス。様々な経路を通じて、βアクティビズムが社会に浸透します。我々は、各企業の行動が市場の維持向上に資する存在か否かが問われる時代に生きようとしているのです。

ランキング記事

1

アシックスの逆襲「箱根駅伝着用ゼロ」から復活

2022年の箱根駅伝は、青山学院大学が6度目の総合優勝を遂げた。記録は自らの大会記録を大幅に更新する10時間43分42秒。この記事では、レースの高速化を支えるランニングシューズを例に、21年の大会で「箱根駅伝着用ゼロ」に沈んだアシックスの巻き返し戦略に焦点を当てる。

2

バルミューダ事例に学ぶインサイダー取引対応

2021年11月中頃、洗練されたデザインが人気の家電メーカー「バルミューダ」が華々しくスマートフォン市場に参入といった話題に、冷や水を浴びせるようなニュースがメディアを賑わせた。社外取締役によるインサイダー取引に係る社内規程違反と関係者の処分についてだった。本件を題材にインサイダー取引対応について考えてみたい。

3

2022年展望 不動産 住宅販売のリスクは、金利動向次第

2020年から2021年にかけて住宅の売行きが増加して、特に戸建住宅の売行きが好調だ。しかし、世界各国でインフレが進行しており、各国の利上げ次第では日本の長期金利にも影響し、高額物件の販売にブレーキがかかる可能性もある。

4

2022年展望 中国 急激な規制から安定的な政策へ

中国は2021年、経済や文化、教育など様々な方面で、規制や制限を強化した。前年の急激な政策の影響を和らげるため、2022年の中国の経済政策は「穏」(安定)に変化していくとみられる。

5

2022年展望  「二刀流」経営の本質に迫る

2021年、米大リーグの大谷翔平選手は投打にわたる「二刀流」として大活躍した。「二刀流」は、非常に難易度が高い。しかしながら、経営においても変化が早い昨今の経営環境に対応するには、複数の業界での経験・知見を持つことはとても有効だ。筆者自身も弁護士としての経験・知見が、コンサルタントや経営者としての仕事に生きている。2022年以降の経営の注目トレンドは「二刀流」であり、本稿ではその本質に迫る。

人気のキーワード

海外スタートアップ情報はこちら!  寄稿・執筆者募集中